薪ストーブの深刻なデメリット

薪ストーブクラブ

2012年03月11日 22:00

仕事で年配の人に会う事があります。


「 もう、70歳になって新しい事は覚えられない。 」


良く聞く言葉です。
今、70代の方は高度成長時代の日本をバリバリに活躍して来た筈です。
今より変化のスピードは速かったのではないでしょうか?

それなのに、そう言うのは歳だからなのでしょうか?


薪ストーブを始められた方の中で、定年退職前後の方が多い感じを受けています。
70歳手前の年代です。

薪ストーブは、時間と体力の2つが必要とされます。
退職されて時間が出来たので、長年夢だった薪ストーブを始めようという事でしょうか?

確かに家には寝に帰るだけという働きアリの現役の方には、
薪ストーブはちょっと無理かもしれませんネ。



●昨年の3月11日の大災害は私たちの生き方や考え方に大きな変化をもたらした様です。

薪ストーブはエネルギー事情から見直されて、売れているらしいです。
それは正しい判断なのでしょうか? 
震災を踏まえて、メリットを考えると下記の様なものが列挙されるでしょう。


< 薪ストーブのメリット >
 停電になっても使える
 二酸化炭素の排出量も優等生
 エコロジー
 燃料の木は日本には豊富


一方、あまり論じられていませんがデメリットには深刻なものがあります。
それは、薪ストーブの足です。

鋳物の薪ストーブの場合、足は、キリンの足の様に細いです。
薪ストーブは重いので動かしたりしませんから、支えるのに十分な強さはあるのでしょうが ・・・

鋳物はたたけば砕けます。この足は大丈夫なのか?

重い家具を倒してしまう震度6強の地震では、損してしまわないか心もとない気がします。





私は阪神淡路大震災の日、宝塚で被災しました。
縦揺れと横揺れ ・・・
まるで、家がカクテルのシェイクの中にいる様な状態でした。

ある薪ストーブ店では、そんな”やわな作りではない。”と言っている所がある様ですが、
大きな地震の体験があれば、到底そんな事は言えない筈です。

首都直下地震、東海地震、東南海地震 ・・・
去年の東日本大震災後、また日本に大きな地震が起こるだろうと報道されて来ています。
私は夜寝るときに、眠っている間にあの宝塚で体験した揺れがまた起こるのではないか不安になります。



2つめの薪ストーブの深刻なデメリットは石油ファンヒータと違い、
薪ストーブは直ぐに火を消す事ができません。

多くの暖房器具に備わっている転倒時の消火機能が薪ストーブにはありません。
足が欠けて転倒した薪ストーブは ・・・

薪ストーブには土台がしっかりしている物もありますので、
薪ストーブを購入する際は、足をチェックした方が良いと私は思っています。


関連記事